第120章 麺

誰もが、いったい誰が花岡邦也に毒を盛ったのか――その正体を探り合っていた。

これは小さな騒ぎでは済まない。身内の当主を毒殺しようとした、で片づけられる話ではないのだ。大きく見れば、江北市の督軍を毒殺しようとしたも同然だ。

江北市の上層部が徹底的に捜査するのは確実だ。犯人が捕まれば、情け容赦なく叩き潰される。

「どうした? ここまで来て、まだ隠し通せると思っているのか」

花岡邦也は一同を鋭く見回し、低い声で言い放った。

「俺の我慢にも限界がある。名乗り出ないなら、こちらから名前を挙げるまでだ。――その時は覚悟しろ。こういう人間に情けをかける気はない。お前たちも分かっているはずだ」

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